マラケシュの有料観光スポットを周ってみました。(といっても2箇所ですが)
「地球の歩き方2017-2018版」を見ると、一部を除いて10~20DH(≒115円~230円)と記載されてありました。どうせ安いんだから色々見て周ろうと、あまり優先順位を考えず、何となく行き当たりばったりで辿り着いた「サアード朝の墳墓群」と「エル・バディ宮殿」に入りました。
ここで、入場料に驚きです。
なんと、いずれも70DH(≒805円)。ガイドブックに記載されている金額の7倍です!
実はこれらモロッコ文化省管轄の観光施設は、2018年8月から10~20DHの入場料を一律70DHに値上げしたとのことです。何という暴挙。
これを知ってから、その他の有料観光スポットに行く気が失せてしまい、ここで打ち止めにしてしまいました。
しかしまあ、せっかくなので、一応この2箇所の印象を紹介します。
サアード朝の墳墓群
16世紀初頭から1659年までモロッコを支配した王朝のスルタン(皇帝)達のお墓です。
第1の部屋(礼拝堂)、第2の部屋(サアード朝の黄金王「アフメド・アル・マンスールの墓」)、第3の部屋(サアード朝の王族達の墓)の3つの部屋があります。
その中でも一際目を引くのはやはり黄金王の墓がある第2の部屋。最も荘厳な雰囲気を持つと言われています。
実際、このお墓には大行列ができており、「サアード朝の墳墓群」最大の見どころになっているようです。
しかし、大行列の末、やっと辿り着いたこの第2の部屋には柵が設けられており、中に入ることはできません。しかも、後ろに他の観光客が控えているので、ゆっくり見ることもできません。
その短い拝観時間の中で感じた印象は以下の通り。
・確かに造形は美しい
・しかし、こじんまりとしていてインパクトに欠ける
値上げ前の10DHならまだしも、70DH支払ったことを考えると、ちょっと微妙だなぁという感じました。
エル・バディ宮殿
サアード朝のアフメド・アル・マンスール王が25年の歳月をかけて建造した宮殿でした。広大な中庭を囲むように360もの部屋が並んでいたそうです。しかし、現在は一部の崩壊した建物が残るのみの廃墟同然です。後のアラウィー朝 ムーレイ・イスマイル王によって破壊され、このような惨状になってしまったそうです。
当時豪華であったであろう面影は全くありません。
そして、この敷地内にある気持ちばかりの写真展や博物館は、なんとも言えない虚しさを感じます。
先に見た「サアード朝の墳墓群」に比べると人も少なく、閑散としていました。
言うまでも無く、こちらも観光スポットとしては微妙でした。
その他の有料観光スポット
私は周っていませんが、その他にも多くの有料観光スポットがあります。
入場料を考えると、事前に行きたいところをピックアップしておいて、よく吟味して入るようにした方が良いです。
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